安全と健康が確保された快適な職場環境で業務を行うことは、働くすべての人の願いであり、事業者にはこの安全と健康が確保された快適な職場環境の維持に配慮する義務があります。しかしながら、安全衛生上の措置は事業者が一方的に行えばいいというものではなく、働く人の協力を得てその意見を聴き、洗い出された問題点について効果的な対策を講じる必要があるのです。
この事業者が講ずべき事業場の安全衛生対策について、労使協力のもと事業場における問題点を調査審議し、労働者が事業者に意見を述べるために設けられている機関が「安全・衛生委員会」です。
安全・衛生委員会は、事業場の安全衛生活動の中核として重要な役割を担う機関ですが、専任の職員がいない、議題のマンネリ化などの形骸化が指摘されることもあり、より一層活発な活動が求められているところです。
本書では、地方公共団体の各事業場において、より快適な職場環境の形成を目的に安全衛生活動に取り組んでいただけるよう、安全・衛生委員会の委員及び事務局担当者を対象として安全・衛生委員会の基礎知識から運営方法、関係法令や指針・通達までをわかりやすくまとめました。初めて安全・衛生委員会に携わる際の参考図書として、またより効果的で円滑な安全・衛生委員会を運営するためのヒントとして、ぜひご活用ください。
安全・衛生委員会とは
安全・衛生委員会の体制・運営
調査審議事項
調査審議の重要事項
主な重要事項
委員会の事務局
運営全体の流れ
Ⅰ 開催準備
Ⅱ 委員会の進行
報告の進め方
調査審議の進め方
Ⅲ 開催後の実務
審議結果の活かし方
安全・衛生委員会に関する法令
安全・衛生委員会に関する指針・通達など
2022年9月
B5 29頁 4色刷り