我が国では少子高齢化による労働力人口の減少により、経験豊富な高年齢者の活躍が期待されていますが、高年齢職員は、加齢に伴う身体機能の低下により災害発生率が若年の労働者に比べて高く、被災した場合にその程度が重くなる傾向があります。
高年齢職員の災害を未然に防止するためには、高年齢職員だけでなく、ともに働くすべての職員が加齢による心身の変化について理解し、協力してその特性に応じた対策をすることが重要です。本書では近年の高年齢労働者の安全対策の動向や事例などを豊富なイラストとともに紹介しています。再任用時の教育・研修などでご活用いただけるのはもちろんのこと、すべての職員の災害防止に役立つ内容となっております。
監修:産業医科大学 産業生態科学研究所 作業関連疾患予防学研究室 非常勤助教/同ストレス関連疾患予防センター 特命講師
岩崎 明夫
災害発生状況と災害事例
加齢による心身の変化
総括管理
作業環境管理
作業管理
健康管理
安全衛生教育
勤労条件
若年時からの準備
転倒の防止
墜落・転落の防止
腰痛の防止
はさまれ・巻き込まれの防止
交通事故の防止
熱中症の予防
自己把握と体力づくり
転倒予防エクササイズ
腰痛予防ストレッチング
生活習慣の改善
2020年9月
B5 29頁 4色刷り