地方公共団体にはさまざまな職場があり、すべての職場においてヒューマンエラーが重大災害の原因となる可能性があります。しかし、「不安全状態」や「不安全行動」などの事故の原因となる要素は、災害にならないと見過ごされてしまいがちです。災害を未然に防止するためには、職員一人ひとりがヒューマンエラーの特性について理解し、その特性に応じた対策をすることで、ミスやエラーの出現を減らし、ヒューマンエラーを事故に結びつけないことが重要です。
本書では、ヒューマンエラーの基礎知識から具体的な発生防止対策まで掲載しており、安全衛生担当者だけでなくすべての職員の方に幅広くご活用いただける内容となっております。
監修:早稲田大学理工学術院 創造理工学部 経営システム工学科 教授
小松原 明哲
公務災害を防ぐために
ヒューマンエラーによる事故事例
ヒューマンエラーとは
ヒューマンエラーの特性
ヒューマンエラーを引き起こす要因
人的要因の背後にあるもの
対策のステップ
ハザードの洗い出しと除去
不安全な状態を改善する
マニュアルで手順を示す
手抜き・軽率行動を防止する
教育訓練で知識・技量を高める
事故事例を共有する
KYTを実施する
作業前に準備する
コミュニケーションを改善する
意識を変える
不注意を避ける
心身の状態を整える
物理的な安全防護
チームワークによる安全防護
被害を最小限に抑える
災害防止の取組事例
2019年9月
B5 29頁 4色刷り