ハラスメントのない職場環境をつくるためには、管理職自身がハラスメントについて深く理解することが重要です。自分の経験や価値観に基づく偏った思い込みがないか意識して振り返るとともに、万が一ハラスメントが発生した場合には速やかに対応し、適切に解決することが求められます。また、日頃から予防策を講じることが大切です。
本書では、パワハラ、セクハラ、マタハラなどにカスハラも加え、広くハラスメントに関する基本的な知識や法律、管理職としての適切な対応方法や未然に防ぐための取り組みについて解説しています。
また、具体的な事例を通じて問題の本質を分かりやすく解説しています。例えば、繰り返し注意しても改善しない部下に対して、パワハラと受け取られる対応をしてしまったケースや、被害者に嫌がられていると気付かずセクハラをしてしまったケースなど、身近に起こりうるシチュエーションを紹介し、それぞれの問題点や対応策を示しています。
この小冊子は管理職向け研修の配布資料として、また職場環境改善の取り組みに、広くご活用いただけます。ハラスメントのない職場づくりを進める第一歩として、ぜひお役立てください。
監修:津野 香奈美
神奈川県立保健福祉大学 大学院
ヘルスイノベーション研究科 教授
〇地方公務員には法律に基づく防止措置に加え、「追加的な対応」も求められる
〇職場におけるハラスメント対策の意義
〇パワー・ハラスメントとは
〇パワハラ上司にならないために
〇公務職場のパワハラ事例
〇パワハラが起こりにくい職場づくり
〇セクシュアル・ハラスメントとは
〇公務職場のセクハラ事例
〇妊娠、出産、育児又は介護に関するハラスメントとは
〇妊娠、出産、育児又は介護に関するハラスメントへの理解を求める
〇カスタマーハラスメントとは
〇カスハラから職場を守るために
〇相談を受ける時の対応
〇問題に対応する時の留意点
2024年12月
B5 29頁 4色刷り