近年、社会情勢の急激な変化に伴い、職場環境も大きく変化しています。業務内容の高度化や人間関係の希薄化など、働く人を取り巻く環境の変化により、職場での心理的負荷はますます大きくなっています。
仕事にストレスはつきものですが、ストレスを溜め込むと、心と体にさまざまな症状が現れ、心身の不調におちいります。そうなる前に、セルフケアについての知識を得て、実践することがとても大切です。
本書では、ストレスの仕組みや、ストレスに気づくこと、ストレス対処法、周りに相談する重要性など、セルフケアのポイントを紹介しています。ストレスの仕組みを知ることで、よりセルフケアが効果的になります。また、ストレスの対処法はレパートリーが多ければ多いほどよいとされています。本書で紹介している対処法の中から、ご自身に合うものを見つけて、是非実際に試してみていただければと思います。
セルフケアは職場のメンタルヘルスケアの基本です。今、メンタルヘルスに不調を感じていない人にも是非ご一読いただき、メンタルヘルス不調の予防、さらには今後職業生活を生き生きと過ごしていくための一助としていただけると幸いです。
監修:山本 晴義
横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長
神奈川県産業保健総合支援センター相談員、埼玉学園大学客員教授
〇セルフケアでメンタルヘルス不調を防ぐ!
〇ストレスのことを知ろう
〇自分のストレスをチェックしよう
〇ハラスメントを受けていませんか①
〇ハラスメントを受けていませんか②
〇ストレスをためない生活習慣を ①睡眠
〇ストレスをためない生活習慣を ②運動
〇ストレスをためない生活習慣を ③食生活
〇自分のストレス対処特性を診断しよう①
〇自分のストレス対処特性を診断しよう②
〇BSCPをストレス解消に役立てよう ①積極的問題解決
〇BSCPをストレス解消に役立てよう ②解決のための相談
〇BSCPをストレス解消に役立てよう ③視点の転換
〇BSCPをストレス解消に役立てよう ④気分転換
〇助けられ上手になろう
〇メンタル不調は誰にでも起こる
〇早めの相談が大切です
2023年9月
B5 29頁 4色刷り