近年、職場でのいじめや嫌がらせなど、いわゆるハラスメントが社会で大きな問題となっています。ハラスメントは、その種類に限らず職員の尊厳や人格を侵害する行為です。受けた職員が能力を十分に発揮できなくなったり、メンタルへルス不調になったり、最悪の場合自殺の原因にもなり得ます。また、直接行為を受けなくても、ハラスメント行為を見たり聞いたりしただけで職場環境が悪化することもあり、組織への影響は計り知れません。公務職場においても例外ではなく、その対策は喫緊の課題といえます。
本書では、多様化しているハラスメントの捉え方や、組織で構築するべき予防法、また、ハラスメントが起きたときの管理者や担当者の義務や役割、組織としての対処法などについて、分かりやすく解説しています。地方公共団体で働くみなさまのハラスメント対策の一助となれば幸いです。
監修:一般社団法人 職場のハラスメント研究所 所長・労働ジャーナリスト
金子 雅臣
〇増加傾向にある職場のハラスメント
〇ハラスメントの予防・解決は使用者の義務
〇ハラスメント対策の基本の枠組み
◇パワーハラスメントとは<定義>
〇パワハラが職場に及ぼす影響
〇パワハラを予防する観点で考えてみると?
〇正しい指導をパワハラにしないポイント
〇パワハラが起こりにくい職場づくりのために
◇セクシャルハラスメントとは<定義>
〇“らしさ”の強要もハラスメントに
〇セクハラが起こらない状況づくり
◇妊娠・出産等に関するハラスメントとは<定義>
〇妊娠・出産等に関するハラスメントが起こる背景
〇ハラスメント行為を受けた・見聞きしたら
〇セカンドハラスメントを防ぐために
2020年2月
B5 29頁 4色刷り